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台湾産ウィスキー「カバラン」の尖った個性

ASIA LIFE STYLE

2018.12.20

 

近くて楽しい旅先、台湾。やっぱりその魅力が一番表現されるのは食にあると思うんですよ。ぶっちゃけ何を食べても美味しいんですけど、「あ~、これ台湾だよな~」って味わいを求める探究心は尽きません。
で、お伝えしたいのが“台湾の味わい”を探していて見つけたお酒の話なんです。

お茶文化の台湾にはお酒があまりない

「ちょっと飲みにいきましょう?」と誘われて、いってみるとお茶だったりする。これ、けっこう台湾ではある話で、お酒を飲んで食事をしたり、晩酌をする習慣は日本ほどなく、お茶を毎日飲むほうが多いくらい。なので、台湾ではガッツリお酒を飲むような機会もあまりありません。
台湾でお酒と言うと、日本人のイメージでは紹興酒とかよく挙がるらしいですが、普段の生活の中ではあまり飲まないし、多くの場面では「台湾ビール」が飲まれています。あとは「高粱酒」と呼ばれる蒸留酒くらいでしょうか。でも酔っ払うほど飲む人を見かけないのも台湾です。

で、そんな酒好きにはアウェイ環境で見つけたのが、まさかの台湾産ウイスキー。これが造り方とか調べると、けっこう“台湾としての個性”を感じさせる面白いお酒なんです。

 

亜熱帯で産まれる台湾ウイスキー

台湾でウイスキーって言われても、イメージできないどころか「造れるの?」というのが感想じゃないでしょうか。スコットランドのような冷涼な地域が産地として好ましいとされるウイスキーは、暖かい地域では向かないとされてきました。そうしたハンデを抱えながらも、2008年に誕生した台湾産ウイスキー「KAVALAN(カバラン)」をご紹介したいんです。一般的にはまだあまり知られていませんが、世界的な賞を数々受賞しているトップクラスのウイスキーブランド。珍しいというだけではなく、業界内でも評価される有名な存在だというのだから、二重に驚きです。
そして、台湾という産地としてはあまり一般的ではない地で造られる「カバラン」には、他のウイスキーにない様々な特長があります。

 

その1:暑さのために樽熟成が超速

一般的に冷涼な地域で造られるウイスキーは、樽での熟成がゆっくり進むもの。ですが、夏は40℃近くになる台湾では、樽熟成がぐんぐん進み、スコットランドの約3倍の早さ。
実は樽熟成が早く進む分、“天使の分け前”なんて呼ばれる熟成による液の蒸発量も多くなり、普通のウイスキーが年間2〜3%に対し、「カバラン」は12〜15%。それゆえに、熟成期間が長すぎると、原酒が劣化してしまうし、十分な原酒の量が得られなくなってしまう。そんな造りの過程も独特な味わいになる要因のひとつなのかも。

 

その2:銘柄のバリュエーションが豊富

新しいブランドなのに、すでにカバランブランドでの銘柄が、10種以上も用意されているのがスゴい。もちろん全てシングルモルト。
通常のオーク樽によるものだけでなく、シェリー樽やバーボン樽、それからワイン樽やポートワインに使用した樽など、様々なタイプの樽を用い、各銘柄で使い分けられています。

 

その3:他じゃ味わえない南国フレーバー

そして、推した理由にもなる、台湾のウイスキーというだけに、その香り・味わいも独特。マンゴーやココナッツといった南国のトロピカルフルーツのような香りも感じられる不思議なウイスキー。それでいて、フレッシュというよりクリーミーで甘美なフレーバー。短い熟成期間と、特異な環境で与えられた味わいは、個性ありすぎて台湾の“This is It”を感じさせてくれます。

 

台湾の味わいはお手ごろなところから

この「カバラン」、正直残念なところがありました。どの銘柄もちょっとお高く、日本円で2万円以上の高額銘柄が多かったこと。ですが、先日「ディスティラリーセレクト」という日本市場でも5000円を下回る銘柄が登場しました!
もちろん品質は維持されており、中身はシングルモルト。カバラン特有のトロピカルフレーバーを継承した、カジュアルに楽しめるシングルモルトといったところで、気軽にハイボールなどでも楽しめそうです。
台湾のお土産にウイスキーとか、これまでにないセレクトになりそうですよね。自分用に買って、ご自宅で唯一無二の台湾フレーバーのウイスキーを楽しむのもいいかと。

あ、実を言うと日本でも探せるらしいので、お茶文化の現地であまり飲めない分、日本にいながら台湾気分に浸れる晩酌って使い方も悪くないかも。

 

記事元:TABI LABO