【MY LETTERS】vol.1 カリグラフィーアーティスト miyuyimによるコラム
COLUMN ART
2019.10.25
初めまして!
カリグラフィーアーティストの miyuyim (ミユ)です。
この度、Suppageとのご縁でコラムを書かせていただけることになりました!
このように、タイプしたようなフォントが自分の手で書けることに心を奪われ、
独学でカリグラフィーを始めました。
アルファベットやその日の気分で思いついたワードをひたすら書いては自分の文字を探究しています。
独学とはいえ、本やネットやSNSがあるので、すべてのカリグラファーから教えてもらっているようなものです。
今の時代、本当にありがたい環境です。
同じ文字を二度書けることはなく、一字一字その時の自分の感情が出るようでかなり集中力を使います。
カリグラフィーは美しく(ギリシャ語:kallos)書く(graphein)ことなのですが、文字もクセが出るものです。
わたしはその自分のクセを出したまま表現したいと思い、今に至ります。
早速ですが、みなさまは文字をご自身の手で書いていますか?
スマートフォンやタブレットなどを使ってメモをする人が今や多いのではないでしょうか?
一方で、手書きをすると頭に入りやすいなどの理由で、
必ず自分の手でメモを取るという人ももちろんいらっしゃいますよね。
手書きのメリットの記事なども多数出ていますし、
良いことだとわかっている人もまた多いと思います。
わたしはもちろん後者なので、日頃からメモは自分の手で書く方です。
さらに、文字を書きたいからメモを取ります。
絶対使う場面がないであろう時でもペンとノートがあると安心するというくらい持ち歩いています。
なので、文房具も大好きです。(必然の流れ)
文字を書くことがこんなにも大好きであるということは
あまりにも日常過ぎて気付くのにとても時間がかかりました。
カリグラフィーを始めてからというもの、手書きや文字の魅力はさらに増し、
時間を見つけては上手く書けるように練習あるのみ!な日々を楽しく送っています。
このコラムでは、
・カリグラフィー
・文字、フォント
・道具の紹介
・文房具
・作品
・街で見かけたサイン
など、手書きや文字に関することを題材に、わたしの視点から手書きの良さや感覚やリーチしたことをアウトプットしてみなさまとシェアしていけたら良いなと思っています!
手書きをする機会が少なくなってデジタル社会がメインになり、方法や選択肢が溢れてとても便利な世の中。
(最近、某回転寿司屋がリニューアルして紙にネタを書いて板前に渡すシステムから、
タブレットでオーダーするシステムに変わっていたことが手書きラバーとしてはちょっぴりさみしい)
そして、そのことが良い悪いとか、字が上手い下手とかではなく、
例えば、「今日はメールの代わりに手紙を書いてみよう」
という目に見えない “思いやり” や “気持ちの良い選択肢” が広がるきっかけの一つになると良いなと思います。
どうぞよろしくお願いします。
●Profile
miyuyim ミユ
R&B、Reggae、Drum’n’Bass のシンガーとしてメジャーレーベルやインディーズで数々の楽曲をリリースしクラブミュージックシーンで活動する傍ら、ファッション業界で様々な職種を経験。現在はカリグラフィーを軸に、ロゴ、ペーパーアイテム(ウェディング、バースデー、DM、インビテーションなどのパーティー関連)、メニュー、ショップウィンドウ、自身の作品などの制作や文字提供を行う。トラディショナルなフォントに80’s & 90’sカルチャーやUKミュージックから影響を受けた独自のセンスを文字に加えるスタイルで様々なフォントを手書きできるよう、日々、自分の文字への追求という書の道を歩んでいる。