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【クォンタム・グルーヴ】vol.4 – DJ KATIE SE7EN が様々な国での多様な経験と独自のクォンタム哲学で、雑然と変わりゆく世界を自分らしく見つめてゆく連載エッセイ。

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2019.11.08

 

 わたしがバーテンダーをしていた時に出会った、コーディネーターの沙代さんという方がいる。後にわたしが踊絵師の神田さおりさんと出会うきっかけとなった女性だ。

いつもお友達の後藤さんときていて、1人でバーを回していたわたしに親切にしてくれるだけでなく、その頃からわたしのアーティスト活動を応援してくれている。

 

 しばらく前の話だが、後藤さんは亡くなられた。

後藤さんはもともと有名な雑誌の編集の方で、離婚されていて1人で大きな家にすんでいると聞いていた。後藤さんはうちのバーに結構きていたから、寂しかったのかもしれない。

そんな彼は沙代さんと色んなところで飲んでいたそうで、沙代さんは彼を「ごっち」と呼ぶ仲だった。

 

 後藤さんが入院してからは、沙代さんやお友達はいつもお見舞いにいっていたそうだが、ある日、後藤さんはいなくなっていて、病院から「お亡くなりになりました」と告げられたそうだ。

沙代さんはお別れが言えなくて釈然としていたが、元気だった頃の後藤さんからフェイスブックのパスワードを聞いており、近かったお友達としてフェイスブックから知人に連絡することになった。

そうしてごっちのフェイスブックにログインして、沙代さんは自分が「家族」として登録されていたことを知った。

 

 

 大都市に住むたくさんの一人暮らしをする人たちにとって、友達と呼べる人との絆は、家族と同じくらい大事だと思う。

震災が続く最近、本当にそう思う。

一度ごはんを食べにいく、例えばそんなありふれたことでも、その一時を一緒に過ごすことを選んでくれた人に、感謝したい。

今日という日は戻ってこない。どんな命も、ある日ふと、消えてしまうかもしれないもの。触れ合う瞬間を、大切に生きてゆきたい。

 先日、わたしのバーテンダー時代の師匠に会いにいった。彼もまた、後藤さんにお酒を出していた1人なのだ。そして2人でカウンターに座って、後藤さんを想った。後藤さんは、Jack Danielが好きだったよね、と。

 

 

 

 

●Profile

 

KATIE SE7EN

 

ロサンゼルス、パナマ、カナダ、スペインなどで海外生活を15年以上経験してきた帰国子女。 カリフォルニア州立大学では犯罪心理学科専攻、民族誌学に重点をおいた人類学を副専攻に卒業し、大学院では脚本を専攻し、イギリスやアメリカの文学作品を読み漁るが中退。女優、モデルとして東京に拠点を移し活動するも、DJとしての才能が開花し、以降KATIE SE7ENとして国内最高峰のクラブをはじめ、イビサでもプレイするDJとなる。 イギリスのレーベルからオリジナル楽曲のリリースもしている実力派であり、イベントのプロデュース、ブランドのパーティやホテルでの選曲なども担う傍ら、最近では豊富な経験を活かした執筆活動を始めるなど、海外視点を知る現代の日本女性として常に自己の革新を続ける。

 

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