【MY LETTERS】vol.2 カリグラフィーアーティスト miyuyimによるコラム
COLUMN ART
2019.11.11
こんにちは!
今回はカリグラフィーって何?を説明したいと思います。
Calligraphy カリグラフィー
語源:ギリシャ語
Kallos = Beauty = 美 or
Calli = Beautiful = 美しい
Graphein = To write = 書くこと
語源は諸説ありますが、だいたいこのように説明されており、美しく書くこと、美の書き物、を意味します。
絵画はその絵の中から様々なものを自由に感じ取れますが、カリグラフィーは表現をするもの自体が文字なので、まずメッセージがダイレクトに伝わってきます。さらにその文字の美しさから書き手の表現を感じ取ることも楽しく、レイヤーが感じられる手法であると思っています。
“カリグラフィー”は、わたしの周りではまだ聞き慣れない言葉だな、と感じるのですが、1番伝わりやすい一言は、
『西洋の書道だよ』(書くジェスチャー付きで)
書道というワードを使うことで一気に距離が縮まります。
それでもピンとこない人ももちろんいます。
次に動画を見てもらうとさらに理解を深めてもらえます。(百聞は一見にしかず)
せっかくなので “Suppage” と書いてみたのでご覧ください。
どれもカリグラフィーでは代表的なフォントです。
そして、特殊なペン先で書いています。
道具のデザインもメーカーによって様々で集め甲斐があるのも魅力です。
動画を見ているうちに、わたしが書いていること自体に驚かれるのですが(キャラ的なとこもあるw)ほんとにこれが自分で書けるようになるなんて驚きで、練習を積み重ねるほど上達が目に見えてわかりやすい。
美しい線やスペーシング(文字間)を安定的に書けるようになるにはまだまだですし、このレベルで満足しているわけでは決してなく、さらに高みを目指して日々練習あるのみの世界ではありますが、カリグラフィーの語源も含めてこういうものだとわかっていただけるのではないでしょうか。
ちなみに、日本の書道は英語で“Japanese Calligraphy”ですね。
こんなに文字を書くことが大好きなのに、なぜか日本の書道にはハマりませんでした。謎
ですが、人のサイズほどあるような大きな筆を持って力強く躍動感のある漢字の作品だったり、美しい日本語を見ると心を揺さぶられるので、道具や文字は違えど書道という“道”を追求していくことには変わりないですね。
書道やタイポグラフィー、グラフィックデザインなど文字を扱っている方やウェディングを考えている人には馴染みがある言葉ですが、日常ではなかなか使わない“カリグラフィー”。
ぜひこの機会に知ってもらえるとうれしいです。
●Profile
miyuyim ミユ
R&B、Reggae、Drum’n’Bass のシンガーとしてメジャーレーベルやインディーズで数々の楽曲をリリースしクラブミュージックシーンで活動する傍ら、ファッション業界で様々な職種を経験。現在はカリグラフィーを軸に、ロゴ、ペーパーアイテム(ウェディング、バースデー、DM、インビテーションなどのパーティー関連)、メニュー、ショップウィンドウ、自身の作品などの制作や文字提供を行う。トラディショナルなフォントに80’s & 90’sカルチャーやUKミュージックから影響を受けた独自のセンスを文字に加えるスタイルで様々なフォントを手書きできるよう、日々、自分の文字への追求という書の道を歩んでいる。