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【Yesterday Is History, Tomorrow Is a Mystery】vol.01 トラックメーカー・Mori Zentaroによるコラム
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2020.04.21
トラックメイカー、プロデューサーのMori Zentaroです。
この度お声がけ頂きコラムを始めることになりました。
自分の専門分野である音楽を軸にしつつ、気ままに書いていきたいと思います。
よろしくお願いします。
今回は初回ということで、まずタイトルの由来について書いてみようと思います。
Yesterday is history Tomorrow is a mystery Today is a gift. That’s why It’s called the present
「昨日は歴史、明日は謎、今日は贈り物。だから現在はプレゼントというんだ。」
コラムのお話を頂いて、タイトルはどうしようかなと考えた時、すぐにこの言葉が思い浮かびました。
元をたどれば、アメリカの歴史家であり作家のアリス・モース・アールという人の言葉だそうですが、僕は、映画「カンフー・パンダ」の台詞で知りました。
年老いたカメのカンフーマスターが、この言葉を引用して弟子のレッサー・パンダを諭すという場面があるのです。
その場面と台詞がとても心に残り、鑑賞後にレヴューサイトなどで色々読んでいるうちに、古くからある諺だったと知った、という次第です。
それ以来、ずっと好きな言葉なんですが、中でも前半の「History / Mystery」で韻を踏む箇所は、そのリズミカルな響きもあって、特に腑に落ちるような感じがします。
なので、原文全体が本来意味するところとは少し違った汲み方ではありますが、本コラムのタイトルとさせて頂きました。
アリス・モース・アール氏と、ウーグウェイ導師(老カメ)に感謝します。
「昨日は歴史、明日は謎」
至ってシンプルで、ほとんど事実そのままみたいな言葉ですが、時間や、人生といったものの不思議な性質が、さりげない形で表れているように思います。
ところで少し話は変わりますが、今このタイミングでコラムを始めるには、新型コロナの問題について触れないわけにはいかないと感じております。
誰も経験したことのないような現在の状況に、先の見えない不安を感じている人は多いかと思います。
僕もそうです。
新型コロナが引き金となって、社会の色々な問題が、より顕在化したとも思います。
ただ、どんな時でも物事や人生とは多面的なもので、今のような状況であっても、ネガティブなことだけが全てではないはずです。
一つの側面だけに囚われずに、ある種の楽観的な視点を持っていたいと、僕は思っています。
昨日(過去)から学び、明日(未来)の可能性に想いを馳せる。
大変なご時世ではありますが、そんな気持ちを抱きつつ、このコラムを綴っていけたらなと思います。
なんだか大風呂敷を広げてしまった気がしますが、読んで頂く方はもちろん、自分自身も楽しめるような内容にしていきたいと思っておりますので、たまに覗いてやってくださいね。
それでは、また次回。
●Profile
Mori Zentaro
2013年頃よりトラックメイカーとして活動を開始。 以降様々なアーティストへのトラック、楽曲提供を行う。 ミュージシャン、フォトグラファー、ペインター等が集う アーティストコレクティブ「Soulflex」に所属。 Soul,R&B,Hiphop,Jazz,Funk,Electronica,Alternative Rock など、あらゆるジャンルから影響を受けた多彩な音楽性を特色とし、2017年に行われた国内最大級のトラックメイク、 ビートメイク、作曲の大会「beat grand prix vol.02」では ファイナリストに選出された。
近年ではSIRUPの他、「香取慎吾」「山本彩」「向井太一」など数多くのアーティストからの楽曲オファーが殺到。現在最も注目されるトラックメーカー・プロデューサーの1人。
Mori Zentaro:
Soulflex: