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【Yesterday Is History, Tomorrow Is a Mystery】vol.20 トラックメーカー・Mori Zentaroによるコラム

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2021.02.23

 

「ガメラ2 レギオン襲来」リバイバル上映に際して、胸に去来する様々なこと

 

 

 

 

現在、全国各地のドルビーシネマにてリバイバル上映が行われている映画「ガメラ2 レギオン襲来」

 

1996年の初公開時、小学4年生だった僕は、父に連れられて当時住んでいた高知県の小さな映画館(あたご劇場)でこの作品を目撃して、非常に非常に大きな衝撃を受けました。

 

その頃、平成ゴジラ「VS」シリーズも毎年公開され、その向こうを張る形で始動した平成ガメラシリーズもたいへんな注目を集めており、特撮怪獣映画は子供のたしなみみたいなとこがあり、ご多分に漏れず僕も夢中になっていた一人でした。

 

ですが、この「ガメラ2」はそれまで観てきた怪獣映画とは明らかに一線を画すなにかがありそれがなんだったのか当時は理解が追いついていなかったものの、とにかくあらゆる感覚で、全身全霊で計り知れない感動を受けた僕は、映画の終盤、戦いを終えたガメラが飛び立つ場面で声を上げて大号泣してしまい、挙げ句の果てに、公開期間終了後に、映画館の入り口にあった巨大な立て看板を引き取るまでに至りました。

 

前後関係はうろ覚えになってしまいましたが、この時期に僕は映画に夢中になり、毎月映画雑誌を親にねだったり、放課後に一人で映画館に行くような映画少年になりました。

人生で初めてちゃんと憧れた職業も映画監督でした。

「ガメラ2」の影響だけではないと思いますが、決定的なきっかけになったのは間違いないと思います。

 

一体この映画の何がそんなに激しく僕の琴線に触れたのか。

今なら大体ちゃんと言葉にできます。

 

冒頭からタイトルに至るまでの短いながらも緊張感のある展開、オープニングタイトルのカッコよさ、群体レギオン初登場時のホラー味たっぷりの演出、草体レギオン発芽シーンの大迫力、ガメラ登場シーンの鳥肌が止まらないかっこよさ、巨大レギオンとの初交戦、着地後スライディングしながら火球を放つガメラのあまりのかっこよさ、渡良瀬が拳銃で群体レギオンを仕留めるシーンのタランティーノ映画みたいなスタイリッシュさ、巨大レギオン暴走の絶望感、そして誰も想像だにしないような、まさかまさかのガメラ一大必殺攻撃からの大団円、、、

 

好きなシーンや展開だけでもこれだけすぐに出てくるし、本当はもっと書きたい。

書いてる今も目が潤んでくるし、胸が震えてくる。

 

主人公格の渡良瀬の硬派なカッコよさ、ヒロイン穂波の優しさや聡明さ、どこかコミカルな帯津の存在感、前作から続投組の浅黄と大迫の絶妙な立ち振る舞いなど、登場人物たちもそれぞれ本当に魅力的だし、新怪獣となるレギオンの緻密な設定や、「シン・ゴジラ」に先立つこと20年、怪獣の出現を自然災害や戦争など、実際の有事のように捉えて自衛隊や政府の行動を描いたリアリティ溢れる演出、、、

 

本当はもっと詳しく詳しく書き連ねたいくらい、この映画に関しては好きなことが多すぎます。

 

けど、今にして思うのは、初めて観た時、9歳だった僕は、そんな細かいことは全然良くわかってなかった。

ただただ画面の向こうで繰り広げられるドラマや映像表現を、全身が目と耳と心だけになったように食い入るように見つめて、受け止めていたような感じだったと思います。

そしてその結果、ほとんどわけもわからないまま、声を上げて涙を流してしまったわけですが、

本当に心の真芯を貫かれるような感動や衝撃というのは、そんなものなのかなと思います。

 

ただちに言葉に変換できなくても、はっきりと解らなくても、直接心に響くコトやモノっていうのはやっぱりあるんだと思います

 

人生のわりと早くにそういう感動を得れたのは自分にとってラッキーなことだったと思います。

 

何度も繰り返すけど、この映画に関しては本当はもっと語りたいことが山ほどあります。

今回のリバイバル上映もすでに2回観に入ってますが、少なくともあと1回、出来れば2回は観に行きたいと思っています。何度も観返してきてるのに、自分でも驚くくらいまた感動してしまいました。それくらい映画館で観るのは格別の体験でした。(4k HDR版というのももちろんありますが)

 

長くなりましたが、何が言いたいって、まず平成ガメラシリーズはもう本当に最高、特に「2」は神ってことと、感動体験というのは何にも変え難く貴重なもので、大事にすべきだと思うってことです。

 

ガメラ諸作、未見の方はこの機会にぜひ。

 

 

 

(予告編がもう最高にかっこいい)

 

 

 

●Profile

 

 

Mori Zentaro

 

2013年頃よりトラックメイカーとして活動を開始。 以降様々なアーティストへのトラック、楽曲提供を行う。 ミュージシャン、フォトグラファー、ペインター等が集う アーティストコレクティブ「Soulflex」に所属。 Soul,R&B,Hiphop,Jazz,Funk,Electronica,Alternative Rock など、あらゆるジャンルから影響を受けた多彩な音楽性を特色とし、2017年に行われた国内最大級のトラックメイク、 ビートメイク、作曲の大会「beat grand prix vol.02」では ファイナリストに選出された。

近年ではSIRUPの他、「香取慎吾」「山本彩」「向井太一」など数多くのアーティストからの楽曲オファーが殺到。現在最も注目されるトラックメーカー・プロデューサーの1人。

 

Mori Zentaro:

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Soulflex:

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