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【クォンタム・グルーヴ】vol.1 – DJ KATIE SE7ENが様々な国での多様な経験と独自のクォンタム哲学で、雑然と変わりゆく世界を自分らしく見つめてゆく連載エッセイ。

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2019.03.11

 

 

「My love!」
 
とびきりの笑顔で彼女は言った。
 
待ち合わせたスクランブル交差点のTSUTAYA前は、今日もスマホで地図をチェックする外国人や、おしゃべりに夢中な女子高生たちで賑わっていたが、KATIMI AIは探す必要もないくらいの存在感を放っていた。
 
彼女と出会ったのは2018年の秋の終わり頃、原宿のギャラリー、Galaxy 銀河系で開催されたアートインスタレーションと音楽のイベント、”AND+”にDJ出演した時だった。
 
DJ中フロアで一際目立っていた彼女から、わたしと繋がりたいと現場のDJ仲間から伝言が届いたので、出番の後に話しかけてインスタで繋がった。それ以降いろいろなイベントでちょくちょく顔をあわせるようになり、顔を見るたびに元気と愛をいっぱいくれる彼女と、わたしがプロデュースするイベントでBack to Backスタイルで一緒にDJしよう、ともちかけた。
 
Back to Backとは、2人のDJが交互に曲をかけていくライブ感あふれるプレイスタイルの事だ。B2Bと略されるこのプレイスタイルは、2人の息が合ってこそ成り立つものであり、上手く噛み合った時にはDJにとってもオーディエンスにとっても本当に楽しい。しかし難易度もあがるので、今夜はその打ち合わせをすることになったのだ。
 
やってきたのはセンター街の奥、東急ハンズの坂ちかくに去年できたBAHAMA KITCHEN。ハウスダンスチームSO DEEPのダンサーでDJのOHISHIが手がける店だ。店内はこじんまりとしているがウッドフロアー、ミラーボール、そして壁一面のレコードと心地よい音質のGenelecスピーカーで、音楽好きが集まりそうなファンキーさと女子ウケしそうな可愛さも伴わせている。
 
KATIMI AI(以降AI)のミックスはもう聞いていて、わたしが彼女の選曲に寄せていく感じで話はまとまったので、あとは女子会という感じで近況を語り合った。彼女は結構前からわたしを知っていて、以前からわたしと繋がりたいと思っていてくれたようで、わたしとしてはそんな子と繋がれて素直に嬉しい。彼女はわたしより少し後にDJを始めているのだが、わたしが女性DJとして悩んでいたことと同じようなことを悩んでいるようだった。
 
海外でのDJ活動を視野に入れているAIちゃん。日本ではDJがまだまだ社会的に認知されていない、若くはされ方に問題がある、というのは日本のDJなら誰でも感じたことがあるかと思う。才能とカリスマを持ち合わせた女性DJが国内でもっと活躍、成長していくためには、海外での経験も大切だと思うし、そうして経験を経て帰国するDJたちがDJカルチャーの真の楽しみ方を創り伝えていくことで日本のカルチャーの成熟に貢献できるハズだ。
 
だが!
 
いや、そうではない。
 
ここから、わたしなりの哲学、クォンタムの波長について触れてゆく。
 
わたしたちを含む全ての物は分子(水の分子とか)で出来ていて、それはさらに原子(水素原子、酸素原子)で出来ているが、その原子を構成する、電子とか陽子とかを、粒子という。その小さな小さな世界では、簡単にいうと粒子は同時に物質と波動の両方であり、意識の存在するところでは、波動ではなく物質としての性質を見せる。
(とりあえず、【二重スリット実験】からググってみてください。)
 
 
つまり、量子力学的な最小の単位で捉えると、わたしたちは物と波長の両方で同時にできている。ここから大胆にもわたしなりの世界の解釈ですが、全ての物を構成しているのが粒子であり、物質と波動の両方の性質を同時に持つのであれば、全ての物は波動である、とも言える。わたしたちの存在は波であると捉えることができる。音と音が干渉しあうように、常に影響しあい、意識がそれを具現化しているのがわたしたちの住む世界。わたしはこう考えていて、量子力学について知れば知るほど、そう思う。
 
なにが言いたいのかというと、仲良くなる人、ならない人、それらにはそれぞれの波長が関係している、ということ。誰かが誰かと仲がいいのは必然であり、波長があうから惹かれあい、共に時代を生きていく。波長があう人たちと一緒に自分にあったことをしていく。自分にあったステージ、生き方をその人たちと創っていく。わたしはこれが分からなくて、若い頃は悩んだりもした。いや、誰だってどうしてこの人とは合うんだろう、どうしてあの人とは合わないんだろう、と思ったことはあるはず。
 
今は、いろいろなコト、モノ、ヒトが、わたしの周りでちゃーんとそれぞれの場所に収まって、全て上手く回っていると感じる。
 
それは、例えばいつか想い描いた通りの世界なのかといえば、そうではないかもしれない。だが、あえて英語で言わせて貰えば、描いてきた理想に ”pretty close to it” なのだ。
 
水面に落ちた葉は、川の流れのままに美しい軌跡を描いて流れてゆく。
 
グルーヴに逆らわず、波長のままに、流れていけばいいのである。
 
イベント当日、AIちゃんとのB2Bが大盛況だったのは言うまでもない。
 
★当日の様子は楽しすぎて写真は撮っていませんが、友人が撮ってくれた動画をインスタに載せています。

KATIE SE7EN Instagram

 

 

 

●Profile

KATIE SE7EN

ロサンゼルス、パナマ、カナダ、スペインなどで海外生活を15年以上経験してきた帰国子女 。
カリフォルニア州立大学では犯罪心理学科専攻、民族誌学に重点をおいた人類学を副専攻に卒業し、大学院では脚本を専攻し、イギリスやアメリカの文学作品を読み漁るが中退。女優、モデルとして東京に拠点を移し活動するも、DJとしての才能が開花し、以降KATIE SE7ENとして国内最高峰のクラブをはじめ、イビサでもプレイするDJとなる。
イギリスのレーベルからオリジナル楽曲のリリースもしている実力派であり、イベントのプロデュース、ブランドのパーティやホテルでの選曲なども担う傍ら、最近では豊富な経験を活かしたコーチングや執筆を始めるなど、海外視点を知る現代の日本女性として常に自己の革新を続ける。
 
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