Luvit × Sala「ナインティーン feat. Sala」リリース記念スペシャル対談
INTERVIEW MUSIC
2021.08.07
8月4日(水)にリリースされたラッパー・Luvit のデジタルシングル『ナインティーン feat. Sala』。フリースタイルバトルを主戦場とし今年1月に行われた U-18 RAP BATTLE で優勝するなど勢いに乗る彼と、5月19日(水)に Shin Sakiura をサウンドプロデューサーに迎えたリリースした楽曲『Together』が Spotify公式プレイリスト『New Music Wednesday』のカバーを飾るなど耳早リスナーからの注目がアツい女性シンガー・ Sala のコラボレーションが実現。
リリースを記念し Suppage PRESS では二人のスペシャルな対談を行った。
共に19歳の若手ミュージシャンが語る制作の裏側を聞くことができた。
Luvit『ナインティーン feat. Sala』ジャケット写真
【お互いの魅力を感じ合いながら制作し、誕生した楽曲】
Luvit:まずは制作お疲れ様でした。
Sala:お疲れ様でした!
Luvit:女性シンガーの方と曲を作るのが今回は初めてで、僕のリリックとか理解してくれるのかなっていうところが率直に不安でした。(笑)
Sala:でも完成の音源が届いた時「19歳ならではの爽やかさ」のある曲に仕上がってるなという、まさにタイトル通りの印象を持ったのを覚えていますよ。
Luvit:僕はタイトルや名前をつけるのがめっちゃ下手なので、同年齢だし『19』でいいんじゃないですか?というテンションでした。でもただ『19』だと少し微妙だなという話になり…。
Sala:それで『ナインティーン』しようという流れになりましたよね。
Luvit:制作に関しては、ぼくは地元・仙台のレコーディングスタジオしか使ったことがなかったので、東京のスタジオに圧倒されたのを覚えてます。テンションも上がってたので、Salaさんの歌録りのときも「いいっすねー!」しか言ってなかったですもん。
Sala:レコーディング時に、急遽サビを一緒に歌うことになったんです。そのときにLuvitさんが別の部屋で一人で猛練習してたのが印象的でした。
Luvit:当日決まったし、無理だって思ったんですよ。。。自分以外の方が書いたリリックを歌ったことがなくて。しかも、Salaさんにも僕の書いたわけわかんないリリックを歌ってもらったんですがそれも申し訳なかったですね。(笑)
仙山線とか三戸なつめとか、自分でもよくわかんないですもん。
Sala:ラップを歌ったことがなかったのでとても新鮮でした。プリプロの音源を聴きながら練習しました。
Luvit:初めてのラップ歌唱にしては、Salaさんの適応能力が素晴らしすぎましたね。
Sala:ありがとうございます!歌詞も印象的なものが多かったです!
Luvit:作詞の段階では「オリジナリティ2、爽やかさ8」の割合で作るつもりだったんですが、最終的には何言ってるかよくわかんないのが10割になっちゃいました。(笑)
自宅の部屋で回転椅子に座ってグルグル回りながら目についたものを書いていました。漫画だったり、「勝手に震えときな」っていうリリックは貼っていたフライヤーの映画のタイトルだったりと。「深い町の秋に生きる 果ての見えない渇き」っていう部分は『果てしなき渇き』という小説を書いた深町秋生さんからとっています。クセを出したかったんですが、クセだらけになってしまいました。(笑)
Sala:そんな意味が隠されていたんですね!独特です。(笑)
Luvit:「仙山線」なんて一生聞かないですよね!これは仙台〜山形間で走っている在来線なんです。
Sala:でも地元の方々は喜びそう!私は「三戸なつめ」と「山ちゃんしゃべくります」も気になりました。(笑)
Luvit:”チャンスの女神”って、後ろ髪がないっていうじゃないですか?だから前髪を掴まなきゃいけないらしいのですが、その前髪も短いかもよ…みたいな感じです。(笑)
「俺のbed time 山ちゃんしゃべくります」っていうところは、その時南海キャンディーズの山里亮太さんのラジオを聴いていたからです。(笑)
Sala:そういう意味だったんですね!
Luvit:「飛ばすOka no Ueから街に着弾」というところは、SoundCloudにアップしててライブでも好評だったOka no Ueという楽曲に掛けています。
【それぞれの制作方法が融合したからこそ生まれた楽曲】
Luvit:僕は普段から、フィーリングでいいなと感じたビートに乗せてスタジオでレコーディングを繰り返しています。リリースする・しないに関わらず、遊び感覚で作ってみて出来が良ければリリースする感じですかね。とはいえ曲をバンバン作り出すようになったのがここ半年くらいです。
今回のようにしっかりしたスケジュール感で制作をしたのは初めてかもしれません。新鮮でした!
Sala:フリースタイルでも録ったりしますか?
Luvit:フリースタイルも録りますよ。それこそ、2nd EPには1曲収録されてます。いつも仙台の同じスタジオで録ってます。
Sala:それだけ録っていたら世に出てない作品もたくさんあるんじゃないですか?
Luvit:めちゃめちゃありますね!
Sala:世に出てない名作がたくさんありそう!
私は兄が曲を作って、プリプロをやってそこでディスカッションして、お互いが納得いったらレコーディングをするという感じです。今回の曲もまさにこの方法でした。
今回、素敵なミュージックビデオもリリースされていましたね!
Luvit:はい!このビデオは東京で夜に撮影したんですが、東京を感じさせないエモーショナルなロケ地でした。
じつは2バース目を録り終える前に大雨が降りだしちゃって。でも制作チームの必死の雨対策のおかげでなんとか終えることができました。
Sala:MV自体は何本目ですか?
Luvit:今回で3本目なんですが、カメラを向けられることになかなか慣れなくて…。スチールもそうなんですが、どこ向いていたらいいのかわからなくなるんですよね。
Sala:それはとっても共感できます。(笑)
Luvit:そこを初々しさも含めて観ていただけたらなと思います。
『ナインティーン』Music Video
【19歳同士が見据える、それぞれの展望】
Luvit:僕は人見知りなんですが、メッセージをやりとりしている段階でSalaさんも人見知りなんだろなぁという印象を受けました。
Sala:え、人見知りなんですか?? 全く感じませんでした!
Luvit:普段やっているバトルとかってわりと後腐れなく終われるのでガンガンいけるんですが…。県外のライブとかに呼ばれたときとかは、楽屋でめちゃめちゃ大人しくしてます。(笑)
Sala:最初から気さくな感じがしました。Luvitさんの言う通り私も結構人見知りなんですが…。同い年だからか、最初からラフに会話できたのを覚えてます。たしかUber Eatsの話をしませんでしたか?
Luvit:そうだ!Uber Eatsを注文したことがなくて、東京でレコーディングをしたときに泊まったホテルで初ウーバーできたんですよ!
Sala:あとは宮城県についてとか。ずんだシェイクと牛タンをお勧めされました。
Luvit:宮城県のミュージシャンは、必ずと言っていいほど手土産でずんだのお菓子を用意します。
Sala:落ち着いたら宮城へ遊びに行ってみたいです!そのときはオススメのお店を教えてくださいね。
Luvit:じつは僕の地元のミュージシャン界隈でも、Salaさんってすごく名が知れ渡っているんですよ。今回もトラックをmaeshima soshiさんが作ったというところで僕の仲間がひと湧きし、Salaさんとのコラボが決まった時はさらに湧き上がりました!
ぜひライブでも共演して「ナインティーン」を披露したいです。
Sala:ぜひ!一緒にライブしましょう。
Luvit:Salaさんはライブ活動は積極的にされていますか?
Sala:じつは一度もライブをしたことがないんですよ。活動し始めたときにはすでにコロナの影響が出ている時期だったので…。できることなら今年中にやりたいです!特にフェスに出てみたいですね。特に地元神奈川のGreenroom festivalとか!
もちろんリリースもしていきたいので、そちらもがんばります。
Luvit:僕はバトルにたくさん出ていくというより、今は曲を作ることが楽しく感じています。貯めているストックをサブスクで解禁していきたいですね。
もちろんこの「ナインティーン」という楽曲もたくさんの人に聴いてもらいたいですね。さっきも話した通りクセだらけの内容ですが、これまでの僕の楽曲にない仕上がりになっているます。ぜひそこに注目して聴いていただきたいです。楽曲の内容は聞いてくれる人それぞれの解釈で楽しんでいただけると!
Sala:この楽曲は焦りや葛藤、そして「やってやるぞ!」というような19歳ならではの要素が詰まっているように思います。”オトナになるための転換期”のようなものを感じていただけたら嬉しいです。
サビで雰囲気がパッと変わるところも印象的かなと思います。そのコントラスト感は注目して欲しいです。
Luvit:こちらとしてはフックに救われたなーという感じですよ。(笑)
Sala:いえいえ。(笑) でもほんとに爽やかな曲に仕上がっています。
Luvit:僕としてもこんな爽やかな曲に仕上がったのはこれが初めてです。本当にたくさんの人に聴いていただきたいです。
●Release information
Luvit『ナインティーン feat. Sala』
配信日:2021/8/4(wed)
発売元:Scratch Records
●Artist Profile
Luvit
Rabbit名義でMCバトルに参戦し、「戦極MC BATTLE 2020」の新人賞(1位)を受賞、 さらに2021年1月に行われたU-18 RAP BATTLE優勝。 2020年の各MCバトルの優勝者 だけが出演出来る「KING OF KINGS2021」に出場。 次世代の仙台シーンにとどまらず、 今や全国を牽引するZ世代のラッパー。
Sala
R&BやHIPHOPをベースにしたスタイルで、人々の心に寄り添 う透明感のある歌声で、注目を集めるシンガーSala。リアルな 日常を描く楽曲でZ世代を代表する活躍を期待されるアーティ ストの1人。
2021年 1st Single「Loved More」は実の兄が作詞作曲を手がけ「息もできないほどの幸せが欲しいんでしょう。」とSNS 時代の幸福感を問いただす楽曲でデビュー。R&BシンガーFLEURを迎えた2nd Singleは、MPCプレイヤーの熊井吾郎がサウンドプロデュース、ピアノアレンジには井上惇志 (showmore)が参加し、新人ながら多数のプレイリスト入りも果たしている。
5月19日にはShin Sakiuraサウンドプロデュース「Together」がリリース、新人では異例のSpotify New Music Wednesdayのカバーに抜擢されるなど、ますます注目が集まる新人シンガー。
また、三井アウトレットパークでのTVCMで歌唱を行うなど、幅広い活動を行っている。